2018年11月25日
浜松国際ピアノコンクール2018 その2
終わりましたね。
ジャン君が!!
いやあ、1次2次とすすむにつれ、ジャンくんのチャーミグさに、ほれぼれしていたら3次の四重奏でやられました。
ホント、かわいい。
素直。純粋。
そういう言葉が似合う。
で、ファイナル。
…順番で得したっていう部分は全く否定できないけどね。
でも、よかった。
おめでとう!!
2位の…。
ファイナルの冒頭部分で、こりゃもっていったな、って正直思った。
つか、1次はちょっと硬いね、って思ったけど、2次3次と頭一つ抜き出ていると思った。
が、なんか腹黒いんだよね。
って表現がよくないですが、こなれた感がいやな感じに聞こえてた。
うーん。
本当はあんまりピアノ好きじゃないんですか? みたいに。
これだけ、テクニックは完璧に弾けるんだから問題ないでしょ、って感じに聞こえてしまうんだよね。
だから、ジャン君とは対極。
ジャン君は、ピアノが好き、音楽が好き、人生が好き、って感じがびしびしくる。
トルコ生まれだそうだけど、フランス育ちかフランスで勉強してるんじゃないかな。なんかジャケット&シャツも微妙にお洒落だしね。で、花火のようなヴィを慈しんで楽しんでるって感じがする。
ともあれ、中村紘子氏曰く「コンクールは次のスターを生み出すためのもの」なので、すでにスターである牛田くんより、これからのスターになるジャン君でよかったんじゃないかな。
ネット配信のおかげで、楽しめました。
つか、まだ見逃してる演奏が多々あるので、しばらく楽しめます。
いい世の中になったもんだ。
2018年11月15日
浜松国際ピアノコンクール 2018
浜松国際、始まりましたね。
一次が終わって、今日から二次です。
なんか、チケットすごい売れてて、「蜂蜜と遠雷」効果なんでしょうかね。
いや、牛田くん効果か?
いやいや、やっぱり運営の熱意というか、今までの積み重ねなんじゃないかと思う。
まぁ、地方から動画配信を見てるだけのが何をいうか、って感じではあるけど、ここの動画は見やすい。
画質も、カメラアングルもいい。ちゃんと、聞いて見て、っていうニーズに応えてるように感じる。
…音は、うちのしょぼいPCを通して、しょぼいヘッドフォンで聞いているので…。
コンクールの動画配信は増えてきてるけど、皆ここのやり方を学ぶといいよ、と真剣に思います。
で、一次88人を全部見たわけじゃないので、あれですが、やっぱり最初の音って大事よねって思った。
まぁ、ピアノやってる人間は、「審査員は最初の音で点をつける」って散々聞かされたというか、脅されてきてると思うけど、それって言えてるなって数を聞けば聞くほど思った。
なんで、1曲目にそれ?ってプログラムで損したかなって思う方もちらほら。
と、性格がでるっていうのもあるのかなって。
まぁ、これはものずごくぼんやりとだけどね。
つか、人間の性格なんて、これ、って一つではない。自分自身の中にも多面性はあって、それは他と対峙するとさらに複雑になってくる。なんで、曲の中でどの自分を出すかってことになってくるのだと思う。
そういう意味では、最年少の子は、彼の師匠の姿が透けてみてる感じで…。まぁ、出すべき自己をまだ積み上げているところなんだろう。
反対に、すでにピアニストなのに出る? ってのは、場慣れした余裕で上手く自己を覆ってるって感じがした。
圧巻ではあったけどね。
と、プログラムがかぶるっちゃうっていうのも、クジ運とか、運なんだろうな。
前のスクリャービンのソナタ3番が立て続けっていうのも気の毒だったけど、やっぱり2日目あたりからかぶってるよねって。
今回はリガティが大人気でしたね。と、スクリャービンは5番が多かった。で、5番って弾かされてる感になっちゃうんだなって思った。
バロックも結構弾かれていて、スカルラッティ、聞いてる分にはいいのにねえと。
いや、自分が弾くのは恐ろしくダメなの。どうしてここまでダメなのか、わけわからないぐらいスカルラッティはだめ。
でも、聞くと、いい感じの曲だよねって思うんだよね。不思議。
ともあれ、自分のコンクールももうすこし、って思うと、ちょっと見方が変わるので面白かった。
つか、すごい刺激になった。
ってことで、二次も楽しみです。