「ロシアのショパン」と言われた旋律の甘さと、神秘主義に傾倒したゆえの前衛さ。そのなんとも掴みがたいところがたまらなく好きなのです。
1915年に没したスクリャービン。
その100年後の2015年に「詩曲 焔(ほむら)に向かって」を弾くことができたらいいなと、願っています。
「焔に向かって」は、死の前年に書かれた詩曲です。
スクリャービンは、世界は炎に向かっている、全ては業火に焼かれる、と信じていたそうです。管弦楽曲に「プロメテウス 火の詩」というのもあるので、多分彼は炎に惹かれ、恐怖していたのじゃないかと思います。
ラベル:スクリャービン